認知症の前段階「軽度認知障害MCI」|認知機能セルフチェッカー旭川皮フ形成外科クリニック

HISAKOの美容通信2027年5月号

認知症の前段階「軽度認知障害MCI」|認知機能セルフチェッカー

最近TVの啓蒙CMでも良く見かけるようになった、「軽度認知障害(MCI)」。私達は、ある日突然、認知症を発症する訳ではなく、その前兆として軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment;MCI)と呼ばれる前段階があるとされています。軽度認知障害(MCI)段階で、早期に認知機能の衰えに気付き、その後の適切な処置や生活習慣の改善行動を行えば、14~44%の人が健常レベルまで認知機能が回復する一方で、放置すると、5年後には、約4割の人が認知症に移行してしまうそうです。
認知機能セルフチェッカーは、言語・思考・認知・記憶・行為・注意等の高次脳機能を数値化し、評価する検査です。「神経心理学的検査」の手技を用いる事により、認知機能の状態を定量的に調べるものです。

 厚生労働省が2015年に発表した調査データによると、65歳以上の高齢者で認知症を発症している人は、2012年時点で約462万人いた事が明らかになりました。加えて、認知症の前段階と言われる軽度認知障害(MCI)の高齢者も、およそ400万人程度いると推計されており、これは65歳以上の高齢者の4人に1人が認知症、或いはその予備群となる計算です。
 現時点では認知症発症後の根本的な改善方法は確立されておらず、ご本人だけでなくご家族も含めて多くの方が苦しんでいらっしゃいます。(厚生労働省 「認知症施策の現状について」より)

 世界初の視線追跡VRヘッドセット「FOVEO」による、次世代型の認知機能検査サービスです。筆記や口頭の質問は一切なし! 痛くも痒くもないにも拘わらず、検査時間は、たった5分の認知機能検査(1回の検査料金:3000円+税)です。定期的な利用により、認知機能の把握の習慣化に最適です。

軽度認知障害(MCI)

 軽度認知障害(MCI)は、認知症の前段階であり、適切な対策を講じる事で進行を防げる可能性があります。つまり、早期発見が肝とされ、適切な処置や生活習慣の改善行動を行えば、14~44%の人が健常レベルまで認知機能が回復しますが、放置すると、5年後には、約4割の人が認知症に移行してしまいます。

軽度認知障害(MCI)の定義

 認知症の代表的なアルツハイマー型を例にとると、その症状の進行は非常に遅く、およそ10年~20年程経過しないと、本格的な症状は出ないと言われています。一方で、日頃の生活に支障はないものの、脳の病変が進行し始めて記憶力や注意力の低下などが出てくる状態に対して、認知症の前段階との意味合いから「軽度認知障害(MCI)」と呼ばれています。この段階では、例え、本人に「物忘れ」等の自覚があったとしても、日常生活への影響はほぼ無いことから「認知障害」であるという自覚を持ちづらいのが現状です。

 軽度認知障害(MCI)は、認知機能や記憶力の低下が見られる状態で、認知症の前段階で、具体的には、以下のような特徴があります。
  • 年齢や教育レベルの影響だけでは説明出来ない記憶障害が存在する。
  • 本人または家族からの物忘れの訴えがある。
  • 全般的な認知機能は正常範囲である。
  • 日常生活動作は自立している。
  • 認知症ではない。

 

軽度認知障害(MCI)は、気付きにくい!

 軽度認知障害(MCI)は、前述の定義を見てもらえれば明らかな様に、記憶力や注意力の低下が認められる一方で、日常生活は問題なく過ごせる状態です。その為、周囲は勿論、本人の普段の生活では気付かぬまま過ごしてしまう事が少なくありません。それ故に、健康な時から認知機能の検査を定期的に行う事で、微細な変化も見逃さない!事が重要になります。
 軽度認知障害(MCI)の症状には、以下のようなものがあります。
  • 会話中に同じ話を繰り返す事が多くなる。
  • 食べたものや知人の名前を忘れる事が増える。
  • お金の計算やスケジュール管理が難しくなる。
  • 趣味活動を楽しめなくなる。

 

軽度認知障害(MCI)の早期発見と対策

 軽度認知障害は、早期発見と適切な対応によって、認知症への進行を予防出来る可能性があります。以下の対策が推奨されています。
  • 定期的な健康診断や認知機能のチェックを受ける。
  • 健康的な生活習慣を維持する(運動、バランスの取れた食事、社会的活動等)。
  • 認知機能を刺激する活動(パズルや読書等)を行う。
    軽度認知障害が疑われる場合は、専門医の診断を受ける事が重要です。早期に対策を講じる事で、改善の可能性があります。

 WHO(世界保健機構)は、世界規模での認知症患者増加を受けて、「認知機能低下及び認知症リスク低減」ガイドラインを公開しました。そこで具体的に推奨される12の予防対策は、左図の通り、生活習慣の改善に関する項目が大半を占めています。健康な時から、これらの点を常に意識して行動する事が、将来の認知症の予防の第一歩となります。

■認知症発症の危険因子の中で修正可能な要因が45%まで増えている

 認知症は長年に亘って、予防が出来ない。つまり、不可抗力と考えられて来ました。しかし、The Lancet2017年版に、認知症発症の危険因子(美容通信2025年3月号)の中で、35%は修正可能であるとの報告がなされました。認知症予防が出来る可能性を示唆した、実にエポックメイキングな論文でした。その後、改訂が続き、下記の様に、最新の2024年度版では、修正可能な要因が45%にまでどんどん増えています。

  • 2017年The Lancet:修正可能な割合は35%

若年期(45歳未満)】教育歴(8%)

 【中年期(45~65歳)難聴(9%)・高血圧(2%)・肥満(1%)

 【高齢期(66歳以上)喫煙(5%)・抑鬱(4%)・運動不足(3%)・社会的地位(2%)・糖尿病(1%)

  •  2020年The Lancet:修正可能な割合は40%

 【若年期(45歳未満)】教育歴(7%)

 【中年期(45~65歳)難聴(8%)・頭部外傷(3%)・高血圧(2%)・過剰飲酒(1%)・肥満(1%)

 【高齢期(66歳以上)喫煙(5%)・抑鬱(4%)・社会的孤立(4%)・運動不足(2%)・大気汚染(2%)・糖尿病(1%)

  • 2024年The Lancet:修正可能な割合は45%

 【若年期(45歳未満)】教育歴(5%)

 【中年期(45~65歳)難聴(7%)・高LDL-C血症(7%)・抑鬱(3%)・頭部外傷(3%)・運動不足(2%)・糖尿病(2%)・高血圧(2%)・肥満(1%)・過剰飲酒(1%)

 【高齢期(66歳以上)社会的孤立(5%)・大気汚染(3%)・視力障害(2%)

 2024年度版では、追加された修正可能な要因は、中年期の高LDLコレステロールと老年期の視力低下です。LDLコレステロールは、悪玉コレステロールとして知られていますが、動脈硬化の原因として重要になります。薬物療法が必要な場合には、適切な薬物療法を受ける事が必要ですし、併せて、食事療法や運動療法(有酸素運動)も行う事が望ましいです。老年期の視力低下に対しては、眼の病気への早期発見・早期治療が大切であり、同時に眼以外の全身の健康状態や病気への配慮も必須です。
 若年期、中年期、老年期と年齢によって、危険因子が異なります。つまり、予防と言う観点から考えると、同じ事をやっていれば良いと言う訳ではなく、年齢によって、行うべき対象が異なります。例えば、肥満は、中年期に於いては危険因子ですが、老年期では危険因子ではなくなります。中年期に肥満を指摘され、対策を行っている人も多いですが、それを爺婆になってからも、漫然と同様に続ける事は×って事なんです。認知症予防は、中々一筋縄ではいかないんです。
 因みに、The Lancetは、週刊で刊行される査読制の医学雑誌で、世界で最も良く知られ、最も評価の高い世界五大医学雑誌の一つです。医学会の、水戸黄門の印籠みたいな存在です。

認知機能セルフチェッカー

 認知機能セルフチェッカーは、世界初の視線追跡VRヘッドセット「FOVEO」による、次世代型の認知機能検査サービスです。筆記や口頭の質問は一切なし! 痛くも痒くもないにも拘わらず、検査時間は、たった5分の認知機能検査です。定期的な利用により、認知機能の把握の習慣化に最適です。

 認知機能の状態は、通常数ヶ月で変化するといわれています。年齢・健康状態等により個人差はありますが、3ヶ月〜半年に一度のペースでご利用いただくことをお奨めしております。

認知機能セルフチェッカー検査の対象者

 認知機能セルフチェッカーはあくまでも、認知症にならない為に、危険水域の人達を拾い上げて、踏み止まらせる為の検査(左図の黄色の枠内)ですから、既に、認知症と診断されてしまった人のは適応がありません。所謂健常者と、軽度認知障害(MCI)にちょっと足先を踏み入れてしまったかもって人が適応になります。

 本検査の結果は、当日の体調によって影響を受ける事があります。

 また、この検査は、被検者の視線情報を基にした検査手法となる為、視野障害の可能性がある緑内障や白内障、網膜疾患等を治療中或いは既往歴がある場合は、正確な評価が出来ない為、ご利用をご遠慮いただいております。また、眼疾患の病歴は無くても、近視や遠視等で、視力が極端に弱い場合は、検査結果に影響を与える可能性があります。ご了承下さい。

 メガネを掛けたままでもご利用いただけます。しかし、メガネのサイズが大きく、掛けたまま覗き込めない場合は恐れ入りますが裸眼でのテストをお願いします。メガネを掛けた状態でも、VR内の映像がぼやけてしまい、文字や対象物の判別出来ない場合は適応がありません。

認知症セルフチェッカーは、被検者が何らかの病気に罹患している可能性を示したり、診断等の医学的判断をしたりする検査ではありません。また、この検査に使用される器機は、疾患の診断、治療、または予防を目的としたものではありません。あくまでも、日頃の認知機能の状態を知る為のスクリーニング検査です。ご自身の認知機能の状態把握の一つの目安としてご利用下さい。

 

認知機能セルフチェッカーって、こんな検査

■視線追跡VRヘッドセット「FOVEO」とその付属品達

・進撃の巨人VR(Unbreakable):

   人気マンガ・アニメ作品「進撃の巨人」を題材とした、ハンティングアクションゲーム。プレイヤーは調査兵団の一員となり、立体機動装置を操りながら、人類の存亡をかけた巨人との戦いに挑みます。最大の特徴は、原作の戦闘シーンをVRゲームに落とし込み、立体機動装置で飛び回る爽快感と、巨人と対峙したときの緊張感を再現した点です。立体機動装置から放たれるワイヤーで屋根から屋根を飛び移り、巨人の項に飛び掛かる体験は、ここでしか味わえません。勿論、巨人に食われる恐怖も体験出来ちゃいます。
・ブレイゼンブレイズ:

   3vs3のチームで戦うマルチプレイVR対戦アクションです。3vs3の近接格闘を重視しており、ガントレットを使って縦横無尽のダッシュ移動による空中での機動戦を楽しめます。プレイアブルキャラたち(ランナー)はそれぞれ個性を持っており、専用武器やスキル、大技のアルティメットを所持。オンライン対戦はシーズン制で、新ランナーも次々と登場しています。
・機動戦士ガンダム( 銀灰の幻影):

   機動戦士ガンダムシリーズ初となる一般プラットフォームでのVRアニメ作品。アニメ映画1作ほどのボリュームで、ただ映像を見るだけでなく、モビルスーツを操作するミニゲームパートも随所に挿入されています。本作オリジナルの機体「デルタザイン」を中心とした、VRで描かれる戦闘シーンが見どころで、主観視点に留まらない様々なカットシーンを差し込み、宇宙世紀を新たな視点で描いています。作中には映画「逆襲のシャア」の名シーンを追体験できるパートも登場! 
・トライアングルストラテジー
・Umurangi Generation VR
・Beat Saber
・Horizon Call of the Mountain
・Sushi Ben
・Vertigo 2
・パワーウォッシュシミュレーターVR
・もっと! ねこあつめ
・Maestro
・バイオハザードシリーズ
・グランツーリスモ7
・Gorilla Tag
・I Expect You to Dieシリーズ
・Eleven Table Tennis
・Stay:Forever home
・Pistol Whip
・Real VR Fishing
・Rez Infinite / TETRIS EFFECT
・Puzzling Places
・Half-Life: Alyx
・A Fisherman’s Tale / Another Fisherman’s Tale
・クロノスシリーズ
・オノゴロ物語 ~The Tale of Onogoro~
・BONELAB
・Among Us VR
・RUINSMAGUS ~ルインズメイガス~
・Mossシリーズ

 上記は、この原稿を書いていた当時(2025年6月頃)の人気のVRゲームを列挙したものです。

 Meta Quest 3S、PICO4 Ultraなど、以前にも増して遊べるVRデバイスが増加しています。VRゲームも、FPSやリズムゲーム、アクション、パズル等々と、各ジャンルで名作・傑作が次々と誕生しています。しかし、VRゲームにあんまり縁がない人もいると思いますので、先ずは簡単な説明をしておきますね。

 「VR」とは、「Virtual Reality(バーチャルリアリティ:仮想現実)」の略称で、ユーザーの視覚や聴覚を使って完全に仮想の環境に没入させる事が出来る技術です。既存のゲームは基本的に2次元の画面で操作していましたが、VRゲームは全方向が仮想空間なので、従来の体験よりもリッチな体験や表現が実現可能です。近年では、VR空間内を自由に歩ける「ルームスケールVR」や、VR空間内の物体に触れた感覚を再現する「ハプティック技術」など、よりリアルな体験を追求する技術も登場しています。この様にプレイヤーは、VRゴーグルを通して、視覚だけでなく、聴覚や触覚など、五感をフルに活用してゲームの世界を体験出来る事がVRゲームの醍醐味です。

 しかし検査で使うのは、ゲーム用のデバイスではなく、視線追跡VRヘッドセット「FOVEO」とその付属品達です。

■検査内容

 記憶力・判断力・空間認知力・計算力・言語力の5要素を、独自のアルゴリズムを通じて、定量的にスコアを算出し、認知機能の低下リスクを判定します。

課題ジャンル 課題名称 問題数
練習問題(example) 仲間外れfind odd 固定問題
記憶力(memory) 絵柄記憶image 6候補からランダム出題
判断力(judgement) 仲間外れfind odd 4候補からランダム出題
仲間探しfind same 4候補からランダム出題
空間認知力(spatial) ブロック数えblock 4候補からランダム出題
平面図view from top 4候補からランダム出題
時計盤clock 4候補からランダム出題
計算力(calculation) 四則演算calculation 4候補からランダム出題
四則演算(逆算)back calculation 4候補からランダム出題
コイン数えcoin counting 4候補からランダム出題
言語力(language) 物品呼称naming 4候補からランダム出題

■検査アルゴリズム

  • 被検者は、各設問に対して「選択肢を見つめる」事で回答します。
  • 被検者の眼球映像を分析して、視点座標を算出。
  • 視点座標を独自のアルゴリズムへ組み込み、認知機能を定量評価。

 

医学的エビデンス

 医学的なエビデンスについては、株式会社FOVEと国立大学法人筑波大学の間で共同研究契約を締結し、本測定法の共同開発及びその有用性を検証する臨床研究を行いました。臨床研究では健常者・軽度認知障害(MCI)患者・認知症患者の計77名を対象とし、医療機関等で多く利用される「MMSE」と「MoCA-J」と呼ばれる2つの既存検査法による結果と、本測定法による結果を比較して「高い相関性が得られた」との報告(第36回 日本老年精神医学会(2021)、第40回 日本認知症学会(2021))を行っています。

 詳しくは、水上勝義(日本老年医学会雑誌,2023,60(1),p43-50)をご一読くださいませ。以下は、態々参考文献まで…ってタイパ重視の人の為に、簡単に論文のポイントを列挙しておきます。

  • CDR0(正常)、CDR0.5(MCI)、CDR1-3(認知症)3群間での得点分布に於いて有意差が認められた。
  • CDR0対CDR0.5、CDR0.5対CDR1-3に対する感度・特異度(AUC)は、MMSE/MOCA-Jのそれと同様に良好な値を示した。
  • MCIスクリーニング検査として、検査者バイアスのない有用なツールである事が示唆された。

他社検査ツールとの比較

 厚生省が推進する大規模実証プロジェクト「共生に向けた認知症早期発見・早期介入実証プロジェクト」(全国40自治体、約14,000人を対象に実施。9つのスクリーニング検査の実施・比較)に於いて、他社検査ツールとの比較しても、最高水準の判別能力を示したそうです。…まあ、この検査屋さんの自画自賛って訳じゃないんだぞぉ~って、単なるオラオラ自慢(笑)なんですけど、まあ、格付けとして載せときます(令和5年度総括研究報告書(厚生労働科学研究成果データーベース)より)。

  1. 認知症疑いの検出に於ける高い判別精度
  2. 軽度認知障害疑いの検出に於ける高い判別精度
  3. 短時間で効率的な検査実施

評価点数(カットオフ)について

 認知機能総合力が、100点満点で何点だったかを示します。

  • Aランク(76点以上):健常レベルと判断して、今後も継続的な検査を推奨。
  • Bランク(51点以上75点以下):MCIリスクありと判断して、生活習慣の改善をお勧めします。
  • Cランク(50点以下):認知症リスクありと判断して、専門医への相談や検査をお勧めします。

■結果通知

 印刷手渡し、若しくは検査翌日に自動メール送信にて通知します。報告書は、5ページ。

HISAKOの結果大公開

HISAKOの総合評価

 総合点:97/100点

 評価ランク:A

A(76点以上):認知機能は良好です。今後も継続して、健康的な生活を心掛けましょう。半年から1年に一度、定期的に検査を受ける事をお勧めします。

B(51~75点):認知機能に若干の衰えが疑われます。バランスの良い食事や適度な運動、質の良い睡眠等、日頃の生活を意識する事でMCIのリスクを抑える事が出来ます。早めの予防対策が有効です。生活習慣の改善に、意識して取り組みましょう。

C(50点以下):認知機能に衰えが疑われます。生活習慣を見直す等して、改善活動を直ぐ始めて下さい。MCIの段階に入っていても、積極的に改善活動に取り組む事で、認知症の発症を防いだり、遅らせる事は可能と考えられています。気になる方は、専門医による詳細な検査を受ける事をお勧めします。

HISAKOのカテゴリー別評価

  • 記憶力99:加齢による記憶の衰えの場合、本人には物忘れの自覚もあり、忘れていても、その物事の一部だけが抜けている事が多いですが、記憶機能に障害が出ると、その物事全体の記憶が消えており、本人にも物忘れの自覚がないと言う点が大きく異なります。
  • 判断力99:多くの情報から今必要な情報だけを選び出す注意機能や、多くの情報の中から共通点を探し出す抽象思考を合わせて「判断力」として評価します。例えば、「ちょっと待ってて」の曖昧な表現では通じず、「5分待ってて」等の具体的な内容が必要になって来ます。
  • 空間認知力88:三次元空間に於いて物の位置や形状、方向等を正確に把握する能力を言います。例えば、自動車運転でバックで上手く駐車出来なくなった、躓いたり転びやすくなった等は、この機能が低下している可能性があります。←正に、当たってる! つまずいたり、転びやすくなってる!!
  • 計算力99:数字を理解して計算する能力を指します。日常生活に於いては、例えば、予算を考えながらの買い物が困難になる、時計を見て上手く時間配分が出来なくなる等は、この機能が低下している事が考えられます。
  • 言語力100:相手が話す言葉や書く文字を理解したり、言葉を用いて自分の意思を伝える能力を言います。相手が言っている事を理解するのに時間が掛かる、会話の中で「あれ、これ」が増えた等は、言語能力の衰えが疑われます。

HISAKOの検査履歴

 今回の検査:

 次回以降は、過去の検査結果と点数が比較が出来ます。

HISAKOの視線のヒートマップ分析

 検査中のHISAKOの視線の動きをヒートマップ分析しました。どれだけ早く正解の選択肢に辿り着いたか、どれだけ長く正解の選択肢を見つめていたか等を評価して、検査結果を算出しています。視線の動きからは、回答時に勘や迷いの有無を推定する事が出来ます。尚、各カテゴリーで出題した認知課題の中から、1つだけをピックアップしています。

 検査中のHISAKOの目の様子です。

 

※「認知機能セルフチェッカー」は、株式会社FOVEが提供する製品・サービスです。

※本機器は、認知症の診断を行うものではなく、また医療機器ではありません。診断・治療については医師による複合的な判断が必要です。


*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。

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来月号の予告

NMNの基礎から臨床まで~加齢性変化に対する臨床効果の可能性~

<NMN補充>