腸内細菌叢は、便検査で把握! | 旭川皮フ形成外科クリニック旭川皮フ形成外科クリニック

HISAKOの美容通信2013年8月号

腸内細菌叢は、便検査で把握!

201308image19 腸内細菌叢の状況を把握する方法は、便検査しかありません。
 これにより腸内環境、つまり今現在の善玉菌・悪玉菌・日和見菌の腸内バランスが分るので、下痢・便秘を始めとする、片頭痛や眩暈、疲労感、ニキビ、肌荒れ、アトピー症状、肥満、鬱、喘息等々の難治性の慢性疾患に対し、従来の対症療法に頼らない、原因に基づいた機能性医学美容通信2013年3月号的なアプローチのひとつとして、腸内からのアプローチが可能になります。
 併せて、今話題のプロバイオティクス、プレバオティクス(シンバイオティクス)、バイオジェニックについて解説します。

 HISAKOの腹模様を、恥ずかしながら、大公開!
 暗くて臭い暗黒の深淵を探る、手っ取り早い方法が<腸内細菌叢の便検査>なのだ。

腸内環境検査は、リアルうんこで行う。

 腸内環境を調べるには、うんこ(便検査)が一番♪ うんこの中に含まれる腸内細菌の遺伝子(DNA)を検査する事で、腸内細菌のバランスを解明する!のが最近のトレンド。昔は、「可愛い子には旅をさせよ」ではありませんが、うんこを飛行機に乗せ、遥々アメリカまで輸送し、専門のラボで検査をしてもらっていました。それ故に、時間もお金も掛かったんですが、今は国内の検査屋さんがやってくれるので、色んな意味で、高嶺の花から身近なお天気お姉さん的存在に昇格(降格?)しました。

 以前(美容通信2012年8月号)もお話しましたが、腸内細菌は健康な成人の便1g当たり約1兆個あり、腸全体で600兆~1000兆個と推定されています。これらは腸内フローラって名前の固有のお花畑を形成しており、私達の健康状態を大いに左右しています。しかしながら、現実的には、腸内細菌叢を直に覗き見るなんて、ムリムリ(笑)。それ故に、うんこで代用します。具体的には、米粒大のうんこ(便)から腸内細菌の遺伝子(DNA)を取り出し、t-RFLP法で分析、検査を行います。乳酸菌やビフィズス菌等の善玉菌は2割、悪玉菌は1割程度が、美しい日本ならぬ美しい腸内フローラとされており、この麗しい花畑をGETする(=アレルギーにもバイ菌にも苛められず、下痢にも便秘にも悩まされず…健やかな日々を送れる)為に、腸内環境改善計画を粛々と遂行すしなければなりません。

腸内細菌は、ざっくり分けると3種類。

 以前にも”戦略は、腸内細菌叢の改善”(美容通信2012年8月号)で、菌の紹介はさせて頂きましたが、もう一度復習しましょう。腸内細菌は、ざっくり分けると3グループに分けられます。良い子の善玉菌、悪い子の悪玉菌、普通の子の日和見菌です。

善玉菌

 善玉菌の主な役割は、腸内環境を良い状態に整えてくれる、謂わば健康保持には欠かせない菌です。腸内感染防御作用、免疫機能の増強作用、ビタミンやホルモンの産生、酵素の活性化、有害・発癌物質の分解等が、その主な作用になります。

●乳酸菌

 乳酸菌は、うんこ(便)1gあたり100万~1億個もいるんだそうです。酸素が嫌いな嫌気性の癖に、酸素があればあったでも生きていけるって図太い神経の持ち主です。種類は約400種と言われ、ヤクルトで有名なラクトバチルス カゼイ、ヨーグルトの定義となっているラクトバチルス ブルガリカスとストレプトコッカス サーモフィリスもこのお仲間に属します。ブドウ糖等から、乳酸を作る事を生業としている菌群です。しかしながら、ビフィズス菌同様、どの種が免疫系等にどのように働くのかは未だ完全に解明されておらず、漸くメカニズムの解明研究が緒に就き始めたって段階ですかねぇ。例えば、以下なんかは有名な成果ですかね。
  • ガセリ菌の特定の株が、炎症の発生に関わる免疫細胞の働きを抑制するのを、マウスを使った実験で証明!⇒食べ物によるアレルギー反応を抑える効果etc.が期待出来るかも♪
  • 明治は乳酸菌のうちブルガリア菌の1つが作り出す植物繊維に似た多糖体と呼ばれる物質が、インフルエンザウィルス等に対抗する免疫細胞の働きを高める事を見出した。
  • サッポロビールは、乳酸菌が作り出す、腸管の悪玉菌に対する防御機能を高める働きを持つ物質を突き止めた。

●ビフィズス菌

 ビフィズス菌は、菌の形態がbifidus=枝分かれしている事から名前が付けられました。種類は40種程度とあまり多くはありません。強力な整腸作用のプロバイオティクスとして初めて商品化されたビフィドバクレリウム ロンガム(BB536ビヒダス等)、ビフィドバクレリウム ベレーベ(ミルミル)、BE80菌(ダノン)等が知られています。しかしながら、うんこ(便)1gあたり1000億個と、圧倒的に数が多いのが特徴です。数の論理ではありませんが、それ故、数が多いビフィズズ菌の増減が、腸内環境を左右するとまで言われております。乳酸菌と同じ嫌気性菌ですが、乳酸菌ほどには根性が座ってないので、酸素があると生きられない。つまり、乳酸菌と違って、小腸より大腸をよりその棲息地として暮らしております。オリゴ糖等を分解して乳酸と酢酸を作るのが特徴で、これらの酸は悪玉菌を排除し、善玉菌の比率を高める働きがあります。

 お腹の中の赤ちゃん(胎児)は無菌状態ですが、産道を通りながらお母さんのビフィズス菌をベロベロ舐め、おっぱいのオリゴ糖効果で更に勢力拡大を図るので、生後半年も経つと、ビフィズス菌は腸内細菌の95~100%を占めるまでになります。前述の通り免疫系に作用する菌なので、帝王切開で未熟児を取り出して保育器で暫く育てる場合、チューブで鼻からビフィズス菌を入れ、悪玉菌を減らし敗血症の発生や腸の組織が死ぬのを防ぐ産婦人科の病院もあるくらい。ところが、ビフィズス菌の宝庫みたいだった赤ちゃんも、離乳食を食べ始めると、ビフィズス菌の比率が徐々に低下し、小学生頃になると大人レベルの5~15%に激減します。加齢と共に善玉菌は201208image14左図の様にジリジリとジリ貧の運命を辿りますが、一般的に悪玉菌に付け入られ易い要因としては、食生活の乱れやストレス、薬物乱用(所謂、ヤクとかドラッグとかだけではなくて、一般的に病院で処方される抗生物質等のお薬も!)等が挙げられます。因みに、食物繊維を多く摂る長寿の村では、検出率が高いんだそうです、はい。
 繰り返しにはなりますが、全体の2割程度を目標に善玉菌増殖計画を進める必要があります。唯、後でHISAKOの苦渋の遍歴を便検査の結果と一緒に載せますが、これが中々至難の業(笑)なんです。単に食物やサプリメント(プロバイオティクス)に含まれる善玉菌の数が多けりゃあ良い訳じゃないし、相性ってもんもある。ヨーグルトやキムチの銘柄を変えただけで、体感を得られる人がいるのも事実です。更には、生きたまんま腸にまで届いても、生きたまんまうんことなって下水道に流れては元も子もない訳で、必ずしも生きて腸まで届きゃあ良いってもんでもないらしい。強酸である胃酸の洗礼を受けながらも、本来の活躍の場である腸まで到達した移民(乳酸菌やビフィズス菌)達が、私達の腸を第二の故郷として中華街やイタリア人街みたいに定住してくれれば良いけれど、単なる通りすがりの旅行者じゃ何にもならないですよね。そして、移民の流入・定着を図るのと同時に、元々の先住民を如何にサポートして、産めや増やせの少子化対策を手厚くする事も忘れてはいけません。国の政策と同じで、個々の症例に応じた配分が中々難しいのです、はい。

 あと、ちょっと話が外れますが、プロバイオティクスとは、抗生物質の反対の言葉で、共生を意味するプロバイオシス(pro:共に・~為に、biosis:生きる)を語源とし、人の体に良い影響を与える微生物(生菌)の事で、乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌、酪酸菌等の生菌剤や、広くは発酵乳酸菌飲料、ヨーグルト等の発酵乳etc.を指します。注意をしなければいけないのは、「ヨーグルトや牛乳と言った乳製品を摂ると、お通じに良い♪」と、毎日愛食愛飲している輩の多くに、遅延性のアレルギー(美容通信2012年9月号)が混在しているって事実なんです。並の硬さのうんこなら下痢で気付くかも知れませんが、岩石級の硬いうんこの場合、乳製品に対するアレルギーで緩くなっただけなのを、快便と勘違いしてしまっている…。

201208image15 日本の保険医療体制では、現行のところ、原因となる食べ物を食した直後から1時間以内で起こる蕁麻疹や発赤、痒み、呼吸苦等を呈する即時型アレルギー(IgEが関与するⅠ型)の検査については、保険の適応が認められています。所謂、私達が一般的に連想する”フード(食物)アレルギー”が、このⅠ型です。これに対し、IgGが関与する遅延型アレルギー(Ⅲ型)は、保険適応外。食べてから半日から丸一日、若しくは数日も経ってから、下痢を始めとして、片頭痛や眩暈、疲労感、ニキビ、肌荒れ、アトピー症状、肥満、鬱、喘息等々と、一見、あんま関係のなさそうな全身症状が現れます。2012092image1原因となる食べ物との因果関係が判り難いので、見逃され易いのが特徴です。

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 遅延性のフード(食物)アレルギーは、謂わば蛋白質を十分アミノ酸にまで分解出来ない、一種の消化不良がそもそもの原因です。”写真の小さな凹(M細胞)に、消化途中君みたいな茹で卵の黄身がべた~っと張り付いて機能不全を起こしてるみたいな図”を想像して頂けると、と~っても良く分るんじゃないかと思うんですが(笑)。こんな状態じゃあ、パイエル板さんだってちゃんと働けない=腸管免疫が正常に機能しなくて当たり前です。これが、「週に3回以上同じ物を食べると、遅延性のフード(食物)アレルギーになり易いから気をつけろ!」と言われる所以ですが、食べ物によって消化し易さが違いって言うか…、遅延性のフード(食物)アレルギーを起こし易い食べ物があります。”フードアレルギー ピラミッド(FOODALLERGY PYRAMID)”です。

 牛乳アレルギーは、乳児と小児で最も一般的な、そしてHISAKOも保有する遅延性フード(食物)アレルギー界の天皇的存在です。ヨーグルトは出処を考えれば当然ですが、市販のプロバイオティクス製品はその殆どが、乳製品を使用して培養されています。つまり、悪循環!?になりかねないんです。…、遅延性のフード(食物)アレルギーを調べてから、若しくは調べつつ、乳製品で補う? 製造段階で一切の乳製品を排除、添加物もアレルギー物質も含まないクレア・ラボ社のプロバイオティクスで補う?

悪玉菌

 悪玉菌は、腸内の内容物を腐らせたり、有害物質を作り、私達にとって極めて不利益を齎す悪の申し子です。こやつらが増えると、免疫力が低下し、有害な病原菌が増殖し、風邪だとかインフルエンザなんかの感染症をに掛かり易くなります。腸内に有毒ガスが発生するので、おならや便が強烈に臭くなるので超傍迷惑だし、有毒ガス成分は血液中にも運ばれ、全身に拡散。肝臓にも多大なる負担を掛けちゃいます。消化管ホルモンの分泌は低下するし、下痢と便秘を繰り返したりと、も~っ、お祓いに行かなくっちゃと真剣に考えちゃう位のロクでもない事のオンパレード。

 唯、究極に難しい事は、悪玉にも悪玉なりの意義があるからこそ、生体内に存在しているって事なんです。「悪そうに見えてても、実は良い奴」なんて言うのは分りますがぁ、根っからの悪党で、存在自体が悪!なんて輩も、何らかの存在意義があるから腸内に居るんです。…いや~、人間社会の縮図みたいで、複雑怪奇としか言い様がありません。

●クロストリジウム

 最強の毒素を撒き散らすクロストリジウム ポツリナム(ボツリヌス菌)やクロストリジウム テタニ(破傷風菌)、ウェルシュ菌と呼ばれるクロストリジウム パーフリンジェンスが同属である事もあり、悪玉菌の通称名で呼ばれております。しかしながら、セルロースの分解に欠かせないクロストリジウム セモセラムや、整腸作用のある腸内常在菌”宮入菌”のクロストリジウム ブチリカム等の有用な菌種も、実は含まれているんです。悪玉、悪玉と蔑んでおりますが、本当に悪い奴らだけではないんです、よ。

日和見菌

 ストレスや抗生物質を始めとする薬物、放射線やバイ菌やウィルスetc.に甚振られ、免疫力が低下すると、悪乗りして悪玉菌として働く日和見菌。でも、風見鶏なので、何時も悪に加担する訳じゃない所が、如何にも小市民的な多数派らしい(笑)。

●バクテロイデス

 腸内フローラの最大派閥”その他大勢”党に昇格する事が多い菌群です。一部の菌は、臨床分野で”日和見菌”として知られ、その時の風向き次第で、腐敗菌として、善玉菌陣営でも悪玉菌陣営でも節操なく加勢しちゃいます。最近の研究では、デブには少ないなんて報告もあり、中年太りのHISAKOはドキッとしてしまいました(笑)。

 菌種は多種多様で、人様に与える影響やその生態に関しては、不明な事が多い菌群です。2010年、フランスの研究チームが、日本人の腸内には海苔や若布等の海藻の食物繊維を消化するバクテロイデスの仲間がいるのを発見したんだそうです。

●プレボテラ(口腔内常在菌)

 口腔内の常在菌として知られている菌群。一般的には検出されない事も結構多いんですが、5~10人に1人位の割合で、何故だか上記のバクテロイデスの立ち位置にいて、最優占種となっている人も。バクテロイデス同様、影響や生態は不明な事が多い菌群です。

その他

 一般的な便検査では特定出来ない、良く分らない菌種を含む菌群。それ故に、本群による影響は不明なんですが、噂では、クロストリジウムの仲間が多く含まれている可能性が高いのではとされ、準悪玉菌扱いを受けています。

HISAKOの腸内細菌叢改善計画。

 HISAKOは、「『便秘』なんて言葉はHISAKOの辞書にはない」と言う程の、筋金入りの下痢ぴ~娘。今回の使命は、下痢からの脱却!

己を知る事から、全ては始まる。

 いきなりですが、こんな情けない腹模様のHISAKOが、便検査で腸内細菌叢の状況を検査してみました。

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 腸内グラフを見ても、その踏んだり蹴ったり状況がピンと来ない人が殆どだと思うので、少し解説します。理想は、乳酸菌やビフィズス菌等の善玉菌は2割、悪玉菌は1割程度が、健康的な腸内フローラとされています。内訳を見てみると、下記の通り。

201308imageビフィズス菌(0.00%)

 「力は数だ!」と数の論理を振りかざしているはずの善玉菌のビフィズス菌が、0.00%…。検査会社の人は、「0.00%=0匹って意味ではありませんよ。1匹だって、2匹だって、0.00%なんですから」と、変な慰められ方をした…。唯、お腹の中の赤ちゃん(胎児)は無菌状態ですが、産道を通りながらお母さんのビフィズス菌をベロベロ舐め、おっぱいのオリゴ糖効果で更に勢力拡大を図るものなので、帝王切開の上、牛の乳で育ったHISAKOにはそもそも存在しないのか、それとも単に死に絶えるような過酷な環境をビフィズス菌に与えていたのか、不明です。

201308image3乳酸菌群(2.92%)

 同じく善玉菌とされる乳酸菌群も、少ない。前者のビフィズス菌と併せても、2.92%…。善玉菌の目標占有率20%と比べると、雀の涙。一桁少ない。

2013081image16バクテロイデス(34.88%)

 日和見菌のバクテロイデスは、並。取り立てて如何こう言う程の事もない34.88%。平凡な値です。

2013081image15プレボテラ(1.03%)

 口腔内にも存在し、日和見菌とも呼ばれるプレボテラは1.03%とやや低目。

201308image21クロストリジウム(49.81%)

 一般的に悪玉菌呼ばわりされるクロストリジウム。49.81%とやけに不良だ。

201308image22その他(11.35%)

 この検査では特定出来ない菌どもが、11.35%とやや高め。世の中的にはクロストリジウムの仲間が多く含まれると考えられており、真っ黒に果てしなく近い灰色軍団です。

HISAKOの腸内細菌叢改善計画1~善玉菌を増やして、悪玉菌を減らしたい

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 乏しい限りの善玉菌を増やして、蔓延る悪玉菌を減らす為に、今回先ずHISAKOがトライしたのは、クレア社のプレバイオティクス、プロバイオティクス、消化酵素の3製品です。クレア社の製品は、生きて腸まで届くって大前提をクリアしているだけでなく、製造段階で一切の乳製品を排除、添加物もアレルギー物質も含まないので、HISAKOの様に乳製品に対する遅延性のフード(食物)アレルギーを保有している人々にも安心して使えるのがミソかな。
 因みに、今回HISAKOの様に、生菌のプロバイオティクスだけでなく、増殖因子であるプレバイオティクスを併用する療法の事を、お洒落に”シンバイティクス療法”と呼んでいます。どちらかを単体で投与するよりも効果が高いとされ、重症例では殆ど今やお約束とされています。因みに”Syn”には”一緒に”って意味があり、1995年、英国の微生物学者Gibsonによって提唱された用語(Synbiotics)です。

プロバイオティクスは、応援団

 プロバイオティクスとは、抗生物質の反対の言葉で、人の体に良い影響を与える微生物(生菌)の事で、乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌、酪酸菌等の生菌剤や、広くは発酵乳酸菌飲料、ヨーグルト等の発酵乳etc.も含まれます。唯、お腹に住み着いてナンボの物って善玉菌ですから、相性が結構大切。恋人探しと同じで、自分に合ったものを見つけないと駄目なんです。又、量についても、症状が重い場合は、ボトルに表示されている量以上に飲む必要があったりと、一筋縄では行かないのが現状かな。例えば、クリニックのの受付嬢である★子。彼女は下剤漬けでも中々出ないって頑固な便秘娘でしたが、コンプリートバイオテックを通常2C/日飲むところを、ナント5倍の10C/日飲み続けました。最初はうんともすんとも状態でしたが、2週間した頃から下剤の併用が減り、3週間後は寧ろ便が緩い感じに。今は減量しつつ、飲む量を調整しているんだとか。
早い人は2週間で体感が出ますが、一般的には1ヶ月を目処に相性判定をするのが無難かな。

●コンプリート・バイオティック

 12種類のプロバイオティクスを1カプセル内に250億個以上含有。 [主要成分(1カプセルあたり)]
  • L. rhamnous 60億個以上
  • B. bifidum 50億個以上
  • L. acidophilus 30億個以上
  • L. casei 25億個以上
  • L. plantarum 20億個以上
  • L. salivarius 20億個以上
  • S. thermophilus 10億個以上
  • B. longum 10億個以上
  • L. bulgaricus 10億個以上
  • L. paracasei 5億個以上
  • B. infantis 5億個以上
  • B. brevis 5億個以上

プレバイオティクスは、応援物質

 プレバイオティクスとは、端的に言うと、応援物質。お腹に住み着く善玉菌(プロバイオ)を養う為の、食物繊維・オリゴ糖類・乳酸菌産生物質等を指します。
プロバイオティクス同様、相性が大事。合う子を見つけましょう。
 HISAKOは、上記の3種類(プレバイオティクス<BiotaGen> 5g/日・プロバイオティクス<Complete Biotic> 2C/日・消化酵素<Vital-Zyme Complete>4C/日)を1ヶ月間続けました。体感としては、そう言えばジャ~ッみたいな下痢はしてないけど、漫画に出て来そうな所謂トグロ巻いたうんこ的な明らかな固形とは言い難い軟便。回数は、以前の無差別攻撃は減ったけど、「ご飯を食べれば出る」ってガキと同じ状況。うんこを調べると、こんな感じでした。 201308image1

201308imageビフィズス菌(0.00%)

 今回も残念ながら検出せず! 折角のプロバイオも生着出来なかったらしい…。余程、大腸環境が悪いのか? それとも…?

201308image3乳酸菌群(5.49%)

 乳酸菌は、人並みの値に! やった~マン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! って事は、プロバイオ(生菌類)も体感的な自覚はあんまりないけど、それなりに頑張ってたって事かぁ。

2013081image16バクテロイデス(29.22%)

 えっ? 何で、人並み以下に下がってしまった!?

2013081image15プレボテラ(1.22%)

 変化なし。低目安定です。

201308image21クロストリジウム(55.38%)

 不良が極悪人になった(-_-;)(-_-;)。な、何も悪い事はやっていないんです…がぁ。

201308image22その他(8.70%)

 前回より減ったとは言え、高めの水準をキープ。準悪玉系って事を考えると、[クロストリジウム+5.6%]+[その他-2.7%]=[悪玉菌+2.9%]って計算で…、悪徳の更なる繁栄が! な、何故!?

HISAKOの腸内細菌叢改善計画2~更なる体感向上を目指して、プレバイオティクスとプロバイオティクスを増量した

201308image8 今度は、前回の結果を踏まえ、更なる善玉菌強化&悪玉菌撃退対策として、今一つ効果を実感出来なかった消化酵素を止めて、代わりにシンバイオティクス製剤であるプロ・ファイブ<Pro-5>(2C/日)を投入しました。 巷では、最近、外様の生菌は生着しないんじゃないかなんて噂が流れています。実際、元々いた乳酸菌は増えたのに、検出外の0.00%のビフィズス菌は0.00%のまま。噂通り、生菌って生着しないんじゃないか? 生きたまま腸に届くじゃなくて、腸を通過するの間違いじゃないのか? でも、逆の考え方からすれば、生菌として腸に送り込んだにも拘わらず、便から出て来ないと言う事は、腸に留まったと解釈する事も出来る…。唯、そこから、生着→増殖となれば、便にも出て来て当たり前…。う~ん。確かに、クレアのコンプリートバイオテクが含有する菌数が多いといっても1粒250億個(総数)。腸内細菌を100兆個とすると0.025%にしかならない。この程度の菌数では、「それ自体で」検査に影響を与えるなんて事はあり得ない。つまり、送り込んだ菌自体がバランスを変えるというより、まわりへの影響(悪玉菌への攻撃)、自らを含む善玉菌の増殖のサポートと考えるのが無難なのかも…。悶々と妄想を膨らませても仕方がないので、取り敢えず、生菌とその餌を増やす作戦に打って出ました。

シンバイオティクス

●プロ・ファイブ

 シンバイオティクスのロングセラープロ・ファイブは、5種類の乳酸菌・ビフィズス菌を1カプセルに約250億個以上を含有し、プレバイオティクスであるチコリー抽出粉末を高含有した製品です。 [主要成分(1カプセルあたり)]
  • Bificobacterium bifidum 63億個以上
  • Lactobacillus rhamnosus 94億個以上
  • Lactobacillus acidophilus 63億個以上
  • Streptcoccus thermophiles 15億個以上
  • Lactobacillus bulgaricus 15億個以上

 HISAKOは、上記の3種類を1ヶ月間続けました。うんこを調べると、こんな感じでした。…はっきり言って、うんこの形状的には、軟便のままで、実感らしい実感はない。 201308image15  しかしながら、これはどう考えても、元の木阿弥。一時は腹模様に変化の兆しか!?と思いきや、素のままの1回目と、プレバイオティクスとプロバイオティクスを最大限に強化服用した3回目の結果は…、体感もなければ腸内細菌叢の構成にも変化がない言う、オチにもならない話になってしまった。

201308imageビフィズス菌(0.70%)

 永遠に出会う事がないと諦めてたビフィズス菌が出現! 生菌が本当に生着したのか、それとも0.00%と皆無ではなかったビフィズス菌が増えたのか。

201308image3乳酸菌群(1.35%)

 前回は人並みの5.49%にまで増加し、喜びに沸いたのも束の間、善玉菌の合計は2.05%に減ってしまった。ドングリの背比べって事は分っていても、一喜一憂してしまうHISAKOでした。

2013081image16バクテロイデス(39.17%)

 日和見菌は前回落ち込んだけど、元に戻ったって感じかな。

2013081image15プレボテラ(1.16%)

 ほぼ変わりなくの低目安定。

201308image21クロストリジウム(37.99%)

 悪玉菌は減った。

201308image22その他(19.63%)

 少し高めの割合…。

HISAKOの腸内細菌叢改善計画3~話題のバイオジェニックスをプラスして、局面打破を試みる

201308image9  「これじゃあ。駄目だ!」 …運(うん)が付いてて良かったね♪って、ロト6じゃありませんから、勝負下着にうんこ付けて、流石にここ一番の大勝負は張れません(笑)。少し方向転換して、自分の善玉菌育成を強化する事にしました。HISAKOの超保守的なお腹は、生菌って名前の移民を受け入れるだけの余裕が無いのかも知れません。一瞬、生菌を飲んでも飲まなくても、体感にも腸内細菌叢にも大差がないなら、飲むの止めちまおうかなぁなんて誘惑も感じました。唯、今まで皆無だったビフィズズ菌が出現したので、これが自前なのか、移民なのか分んないので、へタレ女のHISAKOは、前回のままにバイオジェニックである乳酸菌生成エキス<アルベックス>2本/日を追加してみました。これで体感と腸内細菌叢に変化が認められれば、単純にバイオジェニックのみで良いのかも知れません。

バイオジェニック

 バイオジェニックとは、直接、或いは腸内フローラを介して、「免疫賦活、コレステロール低下作用、血圧降下作用、整腸作用、抗腫瘍効果、抗血栓・造血作用等の生態調節、疾病予防・回復、老化制御等に働く食品成分」の事で、東京大学名誉教授の光岡知足先生が提唱した概念です。乳酸菌発酵生産物、免疫強化物質を含むペプチド、植物性ポリフェノール、カロチノイド、DHA、ビタミン等の食品成分があります。
 プレバイオティクスとバイオジェニックの違いは、単に言葉の綾程度の違いじゃね~かとHISAKOは思ってしまいますが、プレバイオは、難消化性で腸まで届き、菌の増殖をサポートするものなんだそうで、つまり、腸内細菌バランスを整えることで、腸内環境を改善するものと考えられています。これに対し、バイオジェニックは、菌の出す物質等自体が、直接影響を与えるものを指します。狭義には、腸内の細菌バランスに関係なく、腸内環境を整えることが可能と考えられます。

●乳酸菌生成エキス<アルベックス>

 移民(生菌)に頼らず、自前の善玉菌を育てる事を主眼に置いたのが、乳酸菌生成エキス<アルベックス>です。生きた乳酸菌ではなくて、乳酸菌の「菌の分泌物」と「菌体物質」が含まれています。分泌物は、”なわばり物質”とも呼ばれ、所謂悪玉菌の増殖を抑制し、逆に善玉菌の増殖を促すものです。その為、この分泌物を摂取すると、腸内に住んでいる善玉菌の増殖を活性化させ、腸内環境を理想的な状態に保ちます。菌体物質は、腸内免疫組織・パイエル板に作用し、パイエル板に存在する免疫細胞に働き掛け、全身の免疫バランスを整えます。 201308image11
 いや~っ、これは、ヒット!今までの軟弱なうんこが、粘土細工のうんこに昇進! あっ、固形だぁ! ○○って凄いと感激していたのもつかの間、手持ちのプロバイオティクス(Complete Biotic)がなくなってしまった。前述の通り、飲んでも飲まなくても大して結果に差がなかったので、「プロバイオティクスなんてもう要らないや。金の無駄、無駄。浮いたお金で、201308image7でも南青山のお店で買っちまおう♪」と、勝手に終了宣言。ところが、最初の2~3日は快調な固形のうんこに満足していたら、突然、以前と同じ、土石流状態に逆戻り(笑)。慌てて、プロバイティクスをお取り寄せして飲みました。そしたら、元の絶好調に戻り、めでたしめでたし。…ん? プロバイオ+プレバオ+バイオジェニックのオールスターで実施すると効果が実感出来た。…って事は、プロバイオは居酒屋のお通し的存在で、それ単独では、大した効果どころか全く有難味を感じなかったけど、実は必要なモノのかぁ!? 201308image12  便検査の結果は、あ、悪玉菌がぐ~んと増えてる!?

201308imageビフィズス菌(0.00%)

…。

201308image3乳酸菌群(3.60%)

 乳酸菌群は、じわじわと増加している。

2013081image16バクテロイデス(19.73%)

 バクテロイデスが減少し、「悪玉菌」が増加するという、あららの結果に。HISAKO史上最強のお腹と実感していたのに、何故?

2013081image15プレボテラ(2.94%)

 変化なし。

201308image21クロストリジウム(60.66%)

 一般的な悪玉菌呼ばわりされている連中は、ぐぐぐんと増加。一見最悪の腹模様かと思いきや、詳細を検討すると、HISAKOの場合、「悪玉菌」の中でもルミノコッカス属が軒並み増加しているんですよね。ルミノコッカスは、野菜や食物線維等の、セルロース関連の分解には欠かせない菌ですで、今回増加しているルミノコッカスは「クロストリジウム16a」というサブグループに含まれます。エビデンスはありませんが、このサブグループの変化が、HISAKOのお腹を最高潮に高めてくれた立役者なのかも知れません。それ故に、「悪玉菌ではないクロストリジウム群」として見た方が良い可能性もあるのかも…。

201308image22その他(13.6%)

HISAKOの腸内細菌叢改善計画4~試しに、バイオジェニックスだけでやってみた

 確かに、全く何もしなかった頃よりは腹模様の乱高下は少ないが、波乱含みの人生って感じで、プロバイオ+プレバオ+バイオジェニックのオールスターで飲んでいた頃の安定感が懐かしい。おならも臭くなったし…。 乳酸菌生成エキス<アルベックス>2包/日で1ヶ月の結果が以下の通り。
201308image16

201308imageビフィズス菌(0.00%)

 元々いないけどさぁ。

201308image3乳酸菌群(0.00%)

 き、消えた。善玉菌が全て玉砕!

2013081image16バクテロイデス(50.18%)

 善玉菌が多いと善玉菌として働き、悪玉菌が多いと悪玉菌として働くのが、日和見菌の日和菌たる所以。…って事は、善玉菌がいないので、ぜ、全部悪玉って事ですかぁ!?

2013081image15プレボテラ(3.24%)

 特に変わったと取りた立て言う程の事もなし。

201308image21クロストリジウム(27.15%)

 大幅に減少している。と言っても、漸く人並に近づいたって表現が正しいがぁ。果たしてその内訳は…。

201308image22その他(19.43%)

 じわっと確実に増加!

HISAKOの腸内細菌叢改善計画5~そして…、全て止めた

 アルベックスのみで怪しい雲行きながらこらえていたHISAKOでしたが、自宅の棚にストックがなくなったのを機に、ふっと憑物が落ちた(魔が差した?)様に、全て止めてしまいました。2~3日はそれでも変わりなく維持をしていました。が、ついに、土石流生活に戻りました…。きっと、最初の、何もしなかった頃の腹模様に戻ったんでしょう。悲惨でした。

纏め

 HISAKOの長い腸内細菌環境改善遍歴の末見付けた最高の相性は、プロバイオ+プレバオ+バイオジェニックのオールスターでした。 これは、必ずしも万人に効果的とは限りません。恐らく、HISAKOは帝王切開で生まれ、牛の乳で育ちましたから、つまり生まれ落ちた時から善玉菌が殆どいない所からのスタートだったので、この様な物量作戦が功を為したと思っています。プロバイオ+プレバオ+バイオジェニックのオールスターだからではなく、単にプロバイオは生きてるからじゃなくて、討ち死にして菌体の数が増えたんじゃないかと…。腸内細菌は、そもそも新たには生着は、決して皆無とは言いませんが、可也難しいものです。しかし、そこそこの数が予め存在をしていれば、環境を整え、適切な餌を与えれば、育ち、一大勢力へと成長するかも知れません。
来年の1月号(美容通信2014年1月号)では、腸内細菌の補足と、物量作戦なら、いっそ5兆個以上と桁外れの乳酸菌の死骸を飲んでしまえ!とナノ型乳酸菌(食物繊維+オリゴ糖)を使用したHISAKOのなれの果て(?)のお話をします。 201308image18
*註:HISAKOの美容通信に記載されている料金(消費税率等を含む)・施術内容等は、あくまでも発行日時点のものです。従って、諸事情により、料金(消費税率等を含む)・施術内容等が変更になっている場合があります。予め、御確認下さい。

※治療の内容によっては、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。

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来月号の予告

脱毛とかお肌の若返り(スキンリジュビネーション)が有名です。
しかし、爪水虫や尋常性疣贅、ケロイド・肥厚性瘢痕なんかにも、意外に効果的なサイドメニュー。 <ロングパルスヤグレーザー>です。