診療内容 詳細- 痩身・ダイエット・フェイスライン | 旭川皮フ形成外科クリニック旭川皮フ形成外科クリニック

痩身・ダイエット/フェイスライン

ダイエットのコツは、摂取と燃焼のバランスを正すことです。いくらがんばって蓄積した脂肪を燃焼させても、それ以上に脂肪が蓄積されれば収支決算はどうしたってプラスになる、つまり太ってしまいます。「入る=摂取カロリーを制限する」に始まって、「脂肪燃焼度をUP」させること。 「燃焼度をUP」させる方法には、遺伝子検査に基づく栄養療法や運動療法が含まれますが、ホルモン療法などで「燃焼しやすい環境」を整えることも重要です。 これらは全て、全身の痩身(ダイエット)の方法とされますが、部分的な痩身、いわゆる「部分痩せ」の基本ともなります。部分痩せは、全身の痩身ではどうしても残ってしまう限られたエリアの脂肪をターゲットとするものですが、脂肪融解注射やキャビテーションなどの手術以外の手法はすべて、破壊した脂肪をどれだけ効率よく燃焼できるかによって結果が左右されます。

ダイエットのためにできることをメニュー化してみました。

●ダイエットの方法(極意)①~入るを制する
ダイエットピル 舌下スプレー型食欲抑制剤“スリーエフ” オーソダイエット・プログラム
●ダイエットの方法(極意)②~燃焼度UP!
遺伝子検査 漢方薬 栄養療法 遅延型フードアレルギー・腸内細菌叢の改善・断食療法・有害重金属検査(毛髪・尿)及びキレーション・AC BODY・HCGダイエット ダイエット点滴&注射 運動療法
●ダイエットの方法(極意)③~燃焼度をUPさせる環境作り
ホルモン療法
  • エストロゲン
  • プロゲステロン
  • DHEA
  • 男性ホルモン
  • 甲状腺ホルモン
  • メラトニン
  • 成長ホルモン
低体温動物を脱して、酵素の働きを活性化
●ダイエットの方法(極意)④~部分痩せ
脂肪細胞だけを破壊するキャビテーション(S-OPERA) 脂肪融解注射

それでは、それぞれの段階ごとに解説していきます。

 

ダイエットの方法(極意)①~入るを制する

●ダイエットピル
ダイエットピルは、大きく分けると、腸での脂肪の吸収を30%カットする「実力行使派」(ゼネカルなど)と、血液を介して食欲を抑え込む欲望封じ込め派(メリディア、サノレックス、スリーエフなど)の2つがあります。
●舌下スプレー型食欲抑制剤“スリーエフ”
自分では制御が難しい、理不尽で唐突な激しい欲望、食欲。対処法として最近注目が集まっているのが、“スリーエフ”です。 舌下スプレー型の食欲抑制剤なので、速効性が自慢。5分で効果が実感出来ます。つまり、「やばいかも!」と目先の誘惑(食欲)に駆られても、ちょっと席を外してスプレーするだけで、理性を取り戻せる優れものなのです。持続時間は約2時間。 飲み会 従来の“メリディア”や“サノレックス”などの内服型のモノは、胃で吸収されて、肝臓で代謝されて、それからようやく効果が出てくる悠長な製品で、さらに胃と肝臓に余計な負担を強いるもの。 それに対して“スリーエフ”は、舌の下の粘膜から直接毛細血管に吸収されるので、速効性が高く、体に優しい製品でもあるのです。鞄に忍ばせておくだけで、不意の接待(宴会)や誘惑の多いパーティ対策に、お見合いや初デートの前にも有効ですね。
●栄養療法
ダイエットに必須なのが、糖質(炭水化物など)の制限です。糖質は生体に必要なエネルギー源であり、優先的に利用されます。 糖質だけでなく、たんぱく質や脂肪からも血糖は得られます。脳をはじめとする身体全般が機能するのに必要な糖は、わざわざ糖質を取らなくても大丈夫なのです。むしろ糖質はすぐ血糖に変わるので、急激な血糖値の上昇を招き、血糖調節を乱してしまう可能性があります。血糖値が頻繁に上下すると、糖尿病にかかるリスクがあります。 白米糖質の中でも性悪なのが、精製度の高いもの。白米や白パン、もち、砂糖といった、いわゆる「白モノ」と呼ばれるもので、これは血糖への変化がとにかく早いのです。 過剰な糖は前述の通り、単なる中性脂肪の蓄積への一本道でしかありません。だから「お腹が空いてお腹が空いて、もうどうしようもない!」なんて時は、血糖への変化がゆるやかなたんぱく質から摂取しはじめ、それからだんだんご飯やパン等の主食に移るのがいいでしょう。 より上級を極めたいのなら、当然主食も白モノではなく茶モノ。特に白い食パンはGI値が高く、砂糖も含まれているため、気をつけてくださいね。
●オーソダイエット・プログラム
クリニックには、オーソダイエット・プログラムという必要な栄養素を1つのパッケージにしたものがあります。 製品の中にはダイエット日記やその他付属品も入っていますが、アメリカで肥満治療の一環として行なわれる超低カロリー食療法の日本版だと考えてください。 内容は1日当りの摂取カロリーを1200Kcalに抑えるもので、その内訳は、食事1000Kcal+サプリメント約200Kcalです。

 

ダイエットの方法(極意)②~燃焼度UP!

●遺伝子検査
遺伝子を調べることで、脂肪燃焼にかかわるどのステップに弱点があるのかが判明します。それに合わせて、摂取する栄養素や漢方薬の処方が変わります。 脂肪燃焼のメカニズムと遺伝子はこちら

ネイティブアメリカンのピマ族は、生活環境と遺伝因子が肥満を起こす典型例として、よく取り上げられる部族です。アメリカの保護区に居留するピマ族とメキシコに住む先住民は人種的には同一なのですが、前者は肥満や糖尿病患者が大勢いるのに対し、後者にはほとんどいない。食べ物が豊富に手に入らない状態でも少ないエネルギーで生き長らえる事ができる”倹約型”のβ3アドレナリン受容体遺伝子を、両者ともにかなりの割合で保有しているのですが、米国政府から手厚い保護として食糧援助を受けているピマ族は、自ら食料を求めて狩猟する(=体を動かす)必然性がなくなりました。 食べ物が豊かになると、“倹約遺伝子”を持ってる人は、肥満や糖尿病などの生活習慣病になりやすい。だからこそ、生活習慣病になりたくなければ、倹約遺伝子を持ってない人以上に頑張って運動しなければいけませんね。 もし、この遺伝子を持つピマ族のAさんが、酸化ストレスに関与する遺伝子をたくさん保有しているとします。ジムで負荷を思いっ切りかけたウェイトトレーニングに励むと、一時的に痩せるかもしれませんが、活性酸素が大量に発生し、コレステロールの酸化を来たし、動脈硬化になったり加齢臭がキツくなるかもしれません。 さらに部分痩せを狙ったAさんが、特定の酸化ストレス関連因子を持っている場合は、COQ10(コエンザイムQ10)を大量に投与しないと、いくら部分痩せを狙って脂肪融解注射をした所で効果が上がらないということもあります。 Aさんが、運動療法とあわせてダイエットを行なうとしても、血液検査で遊離脂肪酸の値が0.8以上と高い状態なら、それは末梢での糖の利用障害があることを意味します。これは内臓もしくは皮下の脂肪増加につながりますから、糖の利用をサポートしてくれるカルニチンの内服や注射をビタミンCの高濃度点滴とあわせて行なう必要がありますね。 肥満関連遺伝子に合わせて、以下の栄養素の摂取もおすすめです。 CoQ10(コエンザイムQ10)  TCA回路(人間の体の中でエネルギーを作り出すシステム)での脂肪の燃焼に必須な栄養素がCoQ10です。 ところがCoQ10は、体内のほとんどの細胞に存在しますが、その量は20歳をピークに年齢と共に減少し、50歳を過ぎるとがっくり減ってしまいます。ですから、年齢とともに痩せにくくなったなあと思う中高年の必須アイテムですし、特にS-OPERA(38KHzの特殊な超音波で脂肪細胞を破壊する治療器具)や脂肪融解注射で体脂肪を強制的に脂肪酸に分解しようとする場合は、サプリメントはもちろん筋肉注射との併用がお約束です。そうしないと、せっかく分解した脂肪も、燃焼し切れなかった余剰脂肪として貯蔵庫(脂肪組織)に保管されて痩せられないことになりますよ。 補足ですが、クリニックで行うのは、点滴ではなくて、筋肉注射。この方法は、サプリメントのように肝臓で代謝されずに有効成分が100%吸収利用されるため、少量でも非常に有効です。 さらに、成分が筋肉内に貯蔵され、ゆっくりと時間をかけて体内に吸収されるのが大きな特徴とされています。 CoQ10は脂肪燃焼時以外にも、ストレスで肉体的精神的にヨレヨレになっていたり、仕事が無茶苦茶忙しかったり、酒の飲み過ぎや、風邪等々の時にもたくさん消費されます。そんな時は、いつもの2~3倍は摂取しておかないと脂肪燃焼にまで回ってきません。ですから、こんな時にも筋肉注射が必要です。 ビタミンB1  ダイエットには必須の成分ですが、元々酵素の活性を高めてくれる栄養素です。 L-カルニチン  L-カルニチンは私達の体内でも合成されているアミノ酸で、S-OPERAや脂肪融解注射で脂肪を脂肪酸に分解しても、このL-カルニチンの助けが無いとTCA回路に入ることもできず、再び脂肪組織に戻ってしまいます。 こんな大事なアミノ酸なのに、20代をピークに生成は激減するので、中年太りの原因の一つとされていますね。ですから、サプリメントとして飲んだり、頻繁に点滴に加えた方が良いといわれていますね。もし多すぎても、尿として排泄されてしまいます。 ガルシニア  TCA回路でエネルギーが過剰になると、せっかくS-OPERAや脂肪融解注射をしても、余ったエネルギーは体脂肪として貯蓄されてしまいます。これを遮断するのが、ガルシニアに含まれるヒドロキシクエン酸(HCA)。脂肪の蓄積を阻止します。 クリニックでは、ファイバーの中にガルシニアを含んだ製品を、糖代謝を正しくする目的をかねて、肥満に悩む全ての人にオススメしています。

●漢方薬
TVのCMでよく宣伝している防風通聖散は、お手軽なダイエット方法として試す人も多いでしょう。 しかし実は、β3AR(Trp64Arg)(β3アドレナリンレセプター遺伝子。アドレナリンが脂肪細胞のARに作用すると、貯蔵脂肪の分解と熱産生を亢進させる)を持った人でなければ効果が薄いといわれています。 この遺伝子は日本人の約3割しか持っていないから、この漢方薬は約3割の日本人にしか効果が見込めません。β3ARは内臓脂肪組織により多く存在するので、防風通聖散を服用すると、β3AR以降の神経伝達経路を直接刺激して、内臓脂肪がより優位に燃焼します。これにより、インスリン抵抗性が著しく改善し、肥満予防に有効的に働く、つまり一石二鳥的な漢方薬なのです。
●栄養療法
栄養療法で効果的に結果を出すには、正確な栄養状態の把握が必要です。つまり、3ヵ月ごとに血液検査や尿検査を行い、その検査結果に基づいて栄養状態を評価し、不足する栄養素をサプリメントなどで補います。脂肪の燃焼度UPのキーマンとなるのが、実はたんぱく質。脂質はあまり重要視されていません。 タンパク質 たんぱく質は、身体の土台となるのと同時に、血液やホルモン、酵素の材料となる大切な栄養素。ですが、糖質や脂肪と違って貯蓄には向きません。日々の生活で消費し切れなかった分は、尿として排出されてしまいます。 だから、毎日必要なたんぱく質量を補わないと、自分の体を構成しているたんぱく質を分解してでも、不足分を補ってしまいます。まして、これから基礎代謝を上げてきれいな肌をキープしながら痩せようとしている以上、的確なたんぱく質の摂取は必要です。脂肪分解酵素(リパーゼ)の材料としてだけでなく、基礎代謝量を保つこと! さらに交感神経の活性化により熱産生を亢進させるなど、たんぱく質は本当に重要です。糖質制限をすることで目減りする分も、もちろん上乗せして考えなくてはいけません。 さて、よくダイエットの敵!とばかりに目の敵にされがちな油、つまり脂質。ですが、実は肉の脂身(脂肪)を分解・吸収できる人は、脂肪を脂肪酸に分解する能力がある人ですし、逆に吸収できる=分解できる人は、体脂肪だって分解できるので、基本的に摂取した脂肪は贅肉にはならないのです。もちろん、分解や燃焼が上手にはかどらないと蓄積していく一方ですけどね。
●ダイエット点滴&注射
点滴や注射とサプリメントの違いは、サプリメントは良い栄養状態を維持することが目的であるのに対し、点滴や注射は突発的に起こる需要の増大に臨機応変に対応するものということですね。つまり、AC BODY(インナーマッスルを鍛える低周波運動機器)のような運動療法や、S-OPERAや脂肪融解注射等の前に使うものになります。 前述のCoQ10の筋肉注射の他、ビタミンB群やL-カルニチン、ビタミンC等を含有したダイエット点滴が3種類あります。 体内でのカルニチンの合成には、やはり高濃度ビタミンC点滴は必須。カルニチンの点滴注射とあわせて、需要増大時にのみ高濃度ビタミンCを追加して、積極的に脂肪の燃焼を図ります。
●運動療法
「ダイエット方法=運動」的な発想は極めて一般的ですが、実は運動療法は、闇雲に行っても効果は上がらないばかりか、トラブルを引き起こす可能性もあります。 クリニックでは、遺伝子検査に基づいて運動の内容をアドバイスしています。推奨する運動は、①酸化ストレス、②メタボ・糖尿病、③血栓、④骨粗鬆症の遺伝子測定結果をもとに作成します。 運動療法 運動メニューは、あくまでも栄養状態の評価との兼ね合いです。つまり、筋肉量を増大させるだけの量のたんぱく質がなければ、負荷は単なるストレスでしかありませんし、そもそもたんぱく質を生合成するために必要なビタミンB6がない、生合成を行う肝臓が弱っている、鉄が不足しているなど、現状に問題がある場合もあります。 最後に、運動の時間帯。運動は食後が鉄則です。インスリンを経由せずに筋肉へのブドウ糖の取り込みを増やし、血糖値の上昇を抑えてくれるからです。 注意しなければいけないのは、食後は血中の中性脂肪が増え、血液のねばり気も増加しているので、ウェイトトレーニングなど無酸素運動のような激しい運動は絶対避けましょう!
●ホルモン療法
ダイエット方法としてホルモン療法を考えるのは日本では主流ではありませんが、世界的にはアンチエイジングの一環としての痩身(ダイエット)として受け入れられつつあります。 中年期にさしかかるとほとんどのホルモン分泌量がぐっと低下していきます。つまり一種類のホルモンだけを補っても肥満は改善されるわけではなく、むしろ少量でも数種類を組み合わせてバランスを整える方が望ましいのです。 エストロゲン  エストロゲンは、卵巣や副腎から分泌される女性ホルモン。更年期障害に効果があるだけでなく、コレステロールの善玉と悪玉のバランスをとったり、血栓を除去して血管をキレイにしてくれます。さらに肌をきれいにしてくれます。そして、インスリン耐性を抑制して中年太りの原因を少しでも改善してくれるのです。 プロゲステロン  エストロゲンと共に更年期障害に於ける諸症状を改善し、乳癌や子宮体癌の予防の他、骨粗鬆症の予防や心臓の保護に効果があります。さらに不眠にも効果的。十分な睡眠は痩身にも大切なのです。 美容皮膚科的には、薄毛対策としても超有名なホルモンですが、この仕組みこそが、中年太り克服に大切な役割を果たす甲状腺ホルモンと密接な関係があります。 年齢を重ねて甲状腺ホルモンが低下すると、代謝機能は衰えます。こんな状況にプロゲステロンの低下が加わると、さらに代謝機能の低下に拍車がかかります。すると、限られたエネルギーを頭髪に割く余裕はなくなりますから、髪も細くなって抜けてしまうんですね。 DHEA  DHEAは副腎から分泌されるホルモンです。このホルモンは、“ホルモンの母(マザー・ホルモン)”と呼ばれ、エストロゲンやテストステロン、プロゲステロンへと進化する前駆体としてだけではなく、それ自体も大きな効果を持っています。 痩身についてですが、直接的な作用としては、インスリン耐性向上させる効果もあるようです。動物実験では、肥満した実験動物にDHEAを与えたところ、痩せる効果があったそうです。人間にも同様の効果は期待できるみたいですね。 DHEAは抗ストレスホルモンですが、DHEAが加齢によって不足するようになるとコーチゾールが優位になってしまいます。 これによってのぼせ・火照り、寝汗、朦朧とした思考、記憶力の低下、欝、骨密度低下、睡眠障害、ストレス、脂肪・体重増加(腹部回り)、神経過敏/イライラ、不安・心配/神経症、子宮筋腫、筋肉の衰え、加齢、不妊症、頻脈、高血圧が起こるようになり、さらにこの状態が続くと、身体はどんどんむしばまれてしまいます。 男性ホルモン  男性ホルモンの低下は、男性のメタボ体型の原因とされています。女性ホルモンと異なって低下は緩やかですが、それでもふくよかな体型をしている中年男性は多いですよね。 男性ホルモンの効果は、心臓病や骨粗鬆症の予防と全般的な健康の回復です。コレステロール値も下がりますし、アルツハイマー病の原因となるたんぱく質を取り除いて、認識力も向上します。インスリン抵抗性も改善されるので、最近はメタボ対策としても注目されています。 男性メタボ この男性ホルモン、男性だけに関係しているかというとそうではなくて、女性の体内にも卵巣と副腎が分泌する男性ホルモン(テストステロン)が存在しています。そして、このテストステロンレベルが減少するに従い、メタボになりやすくなり、行動を起こすこと自体がおっくうになる、骨ももろくなります。あまり知られていませんが、テストステロンには実は柔らかでなめらかなお肌を保つ働きもあるんです。 ですから、最近のアメリカでは、ホルモン(エストロゲン&プロゲステロン)補充療法を行なうときに低用量のテストステロンを加える方法が拡がってきています。過剰な投与でもしない限り、男性ホルモン≒筋肉ムキムキで、ヒゲも生え、声も低くなって、性格も男っぽくなるようなことはありえませんので、ご安心くださいね。 甲状腺ホルモン  数あるダイエット方法の中でも新たなる起爆剤として熱い視線を送られているのが、この甲状腺ホルモンです。 甲状腺ホルモンは、端的にいうと中高年女性に不足しやすい要素を補ってくれる素敵なホルモン。主に代謝を高め、体温を上げてくれます。体重増加に少しでもブレーキをかけてくれるだけでなく、女性ホルモンの低下を受けて上昇志向に転じていたコレステロール値も下げてくれます。心臓病の予防、細胞代謝、認識力を高め、眠りのリズムを安定させます。 甲状腺ホルモンが不足している状態は、薄毛や肌老化、爪割れ、鬱や疲れの原因になります。低下による症状は、なんと200種類以上もあると言われているのです。 効果を最大限に発揮させたければ、ミネラルとビタミンの補充も必須です。 メラトニン  60歳以上の不眠に効果絶大なのが、御存知メラトニン。「睡眠」は最近生活習慣病の第5の要因に昇格し、食生活や運動、飲酒、喫煙の習慣と併せて論じられることが多くなりました。 睡眠日本大学医学部の兼板佳孝准教授らの調査によると、7年間で肥満(BMI25以上)になった人の相対危険度は、睡眠時間が5時間以上の人を1とすると、短時間睡眠の人は1.21。1999年にBMIが25未満の肥満していない人が7年後に短時間睡眠になる度合いを1とすると、BMI25以上の肥満した人は1.18。両方の結果から、睡眠時間が短いと肥満になりやすく、肥満であると睡眠障害を起こして短時間睡眠の危険度が増します。 60代の「眠れない」肥満の人は、一度”メラトニン”という選択肢も考えた方がいいでしょう。睡眠の質が向上することで、成長ホルモンの分泌も多少改善させてくれるので、効果は期待できます。 成長ホルモン  成長ホルモンの作用を挙げると、①若々しく、弾力のある肌②丈夫な骨③免疫力の強化④視力の改善⑤記憶力・記銘力(新しく体験したことを覚える能力)の改善⑥脂肪分解・たんぱく質合成となります。 ●たんぱく質の合成  成長ホルモンは、筋肉へのアミノ酸の輸送を増加させ、たんぱく質の合成を盛んにしてくれます。その結果、ボディビルダーや運動選手はもちろん、代謝が落ちて太りやすくなった(≒筋肉量が低下した)老若男女のダイエットにも役立ちます。 ●糖質代謝  血糖値を上げ、組織でのエネルギー消費を高めます。 ●脂質代謝  脂肪細胞中に蓄えられていた中性脂肪を分解し、血液中に遊離脂肪酸を放出させます。後は、肝臓で分解され、体脂肪は燃焼するのみ。 成長ホルモンは老化と共に分泌が低下しますが、それ以外にも、運動不足やストレス、睡眠不足、過労、炭水化物の過食、合成エストロゲン製剤の内服等で、成長ホルモンの低下に拍車が掛かるとされています。 成長ホルモンは薬価も高いので、どうしてもというときの最終手段とされています。他のホルモンのバランスを整えるだけでも効果はありますし、それでもどうしても、というときは、成長ホルモンの放出を促す安価なお薬(成長ホルモン放出ホルモンGRH)から試してみましょう。

 

ダイエットの方法(極意)③~部分痩せ

局所の脂肪組織対策として行われるのが、いわゆる“部分痩せ”。 このジャンルのダイエット方法としては脂肪吸引手術が有名ですが、手術をまでは……という慎重派の皆さんには、脂肪細胞だけを破壊するキャビテーション(S-OPERA)や、脂肪融解注射(メソセラピー)などの体にメスを入れない方法がおすすめです。

部分やせ
●脂肪細胞だけを破壊するキャビテーション(S-OPERA)
S-OPERAは、38KHzの特殊な超音波で脂肪細胞を破壊する機械です。脂肪細胞の中に気泡を作り出し、これが弾ける衝撃で脂肪細胞の細胞膜を破壊します。 細胞が破裂して中身の脂肪が放出されると、血液やリンパ液によって排泄されるか、エネルギーとして筋肉で消費されます。これが一般的な代謝のメカニズムですが、まる二日間代謝できないと、腹や太腿、二の腕に脂肪組織として蓄積されてしまいます。 つまり、S-OPERAは単なる壊し屋で、壊した脂肪を燃焼させる能力は他の痩身系器械や脂肪融解注射と同様に持っていません。だから、最大限の効果を狙うなら、AC BODYを含む運動や栄養療法、ダイエット点滴、ホルモン補充療法などで燃焼系を促進するか、排出を促進するマッサージを併用しましょう。 一回の施術では十分な効果を得られない事が多く、クリニックではマッサージ付の10回コースをオススメしています。
●マッサージの友~塗る脂肪融解注射”、“PPC クリーム”
S-OPERAで破壊した脂肪は、マッサージで血液やリンパ液に乗せて排泄してしまいましょう。 PPCクリームは、脂肪融解注射のクリーム版。大豆から採れた多価不飽和脂肪酸である“フォスファチジルコリン(PPC)”と、“デオキシコリン酸ナトリウム”に、“カフェイン”や“L-カルニチン”、“ビタミンB2”等の脂肪分解に効果のある成分を配合しています。塗るだけで、脂肪融解注射を受けたときと同じ様なぽかぽかと熱い感じがしますよ。ご自宅でもぜひどうぞ。
●脂肪融解注射
メソセラピーとも呼ばれます。メソセラピーとは、治療部位に小型の注射器や専用のメソガンで、お薬を直接注入する手技のこと。使用する薬剤の1つに脂肪融解系の薬剤があったため、日本に初めて脂肪融解注射が上陸したときに拡大解釈的にメソセラピーと呼ばれるようになりました。 脂肪融解注射は、正確にはLipolysis(脂肪分解)。上記のS-OPERAと同じく、分解した脂肪を燃焼出来なければ意味はありません。一回の施術では十分な効果を得られない事が多く、多くは2週間毎に複数回の注射を行います。

 

まとめ

いろいろな手段がありますが、なによりも大切なのは「無理をせず、継続的に取り組むこと」です。 他にも、医師と行うリプログラム断食療法(宿泊等をせずに、自宅で日常生活を送りながら、専用のサプリメントによって、必要最小限の栄養素を補給し、3.5日間の断食を無理なく行うプログラム)や、腸内細菌叢の改善(大腸菌や腸球菌等の好気性菌やウェルシュ菌(悪玉菌)を減少させ、ビフィズス菌(善玉菌)を増加させる)も効果的。 画期的な小顔(顔やせ)に特化した脂肪融解注射のBNLS(BN リポスカルプティング注射)もございます。ぜひ、ご相談くださいね。

 

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